石手内科通信
子どものこころと発達③就学支援委員会って何をするの?
就学支援委員会について
この時期になると、
- 就学支援委員会があるので発達検査を受けたい
- 小学校入学前に医療機関で相談してくださいと言われた
というご相談が増えてきます。
特に年長さんでは、
- 落ち着きのなさ
- 集団参加の難しさ
- ことばやコミュニケーション
- 不器用さ
- 癇癪や切り替えの難しさ
などをきっかけに、保育園・幼稚園や健診から就学相談につながることがあります。
就学支援委員会とは?
就学支援委員会は、教育支援委員会と呼ぶこともあります。
特別な支援が必要なお子さんについて、 どのような教育環境が合っているかを検討する場です。
具体的には、通常学級、通級指導教室、特別支援学級、特別支援学校などについて、教育・心理・医療などの専門職が意見を出し合います。
当院の医師も、以前この就学支援委員会の委員を担っておりました。

基本的な仕組みは全国共通ですが、実際の運用は市町村によって少しずつ異なります。
松山市の場合、通級指導教室は小学校では17校、中学校では7校にあります。
小学校:番長、味酒、八坂、東雲、雄郡、素鵞、久枝、味生、生石、久米、小野、石井東、味生第二、石井北、福音、姫山、北条
中学校:拓南、東、鴨川、津田、小野、椿、北条北
全ての学校に設置されているわけではないので、注意が必要ですね。
当院がある松山市では、特別支援学級や通級、特別支援学校などを検討する際に、「教育相談(就学相談)」を受ける仕組みがあります。
松山市の資料では、教育支援委員会の結果は助言であり、就学を決定するものではないと明記されています。
松山市では、年2回の就学相談があります。
夏の相談会(7月下旬)と秋の相談会(10月上旬)です。
児童発達支援センターを利用している年長児さんは8月に相談会が実施されます。
相談対象は
- 特別支援学級や特別支援学校への入学を検討している方
- 診断か療育等を受けている方で、通級による指導を検討している方
になります。
実際、 保護者の方は進学予定である学校や教育委員会の相談員の方々と相談しながら、最終的な学びの場を考えていきます。
その際、心理検査や発達検査の結果が参考資料として求められることがあります。
検査って絶対必要?
もちろん、検査は大切です。
ただ、検査はハッキリと数字で示されることが多いです。
検査を重要視しすぎると、結果がひとり歩きしてしまうこともあります。
検査の結果のみで子どものこれからが決まるべきではありません。
お子さんがどんな場面で困っているのか、小学校でどんな負担が起きそうか、療育や環境調整が必要なのか、医療的支援が必要なのか…
そのような心配事を発達特性全体から考えることが重要です。
まとめますと、検査は必要であることも多く、当院でも行うことはできますが、全員に一律にするものではないということです。
病院に行かなきゃだめ?
幼少期の相談先として、気軽にクリニックを利用して欲しいと思っています。
- まだ小さいし様子を見た方がいいかな
- 相談するほどではないかも
と迷われる方は少なくありません。
ただ、長く児童精神科の診療をしていると、以下のような場面に出会います。
- 幼少期から気になる点はあったものの、大きくなったら落ち着くと言われた
- 他の医師に「様子を見ましょう」と言われた
- 性格だと思っていた
そして、小学校高学年や思春期になってから、困りごとが大きくなって受診につながることもあります。
これらすべてが発達障害というわけではありません。診断に当てはまらない方も多いです。
ただ、小さい頃に特性を整理しておくことで、本人も周囲も楽になることがあります。
なので、よく言われることですが、早期受診が大事だと感じております。
最近は国をあげて5歳児健診が推進されています。
5歳頃は、集団生活や対人関係、ことば、落ち着きなどの特性が見えやすくなる時期でもあります。
5歳児健診は年中、就学支援委員会は年長に行われます。
これらを受ける前後に、まだ児童精神科がある医療機関を受診されたことがない方は、発達に関するご相談をされてはいかがでしょうか。
受診について
当院はホームページからWebでの予約が可能です。
特に就学相談が必要な幼児さんは、発達診察が必要なため、小児科を予約してください。
当院の小児科は一般的な診療以外にも、発達サポートに特化した診察をいたします。
受診の方法について、わかりにくいことや、詳しく知りたいことがあるかもしれません。
気になったかたは、お気軽にお電話でお問い合わせ下さい。