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石手内科通信

当院で行う発達診療について

石手内科通信
目次

当院で行う発達診療について

近年、お子さんの発達に関するご相談は増えており、保護者の方からは、日々の診療の中でさまざまなお声を伺います。

たとえば、
ことばの発達がゆっくりで、このままで大丈夫か心配
落ち着きがなく、集団生活になじめていないように感じる
友達とのトラブルが多く、関わり方に不安がある

といったご相談です。

石手ファミリークリニックでは、小児科と児童精神科の両方で子どものこころの問題に取り組んでおり、
その中のひとつとして、発達に関するご相談にも対応しています。

 

年齢に応じた診療体制

石手ファミリークリニックでは、年齢に応じて診療の入り口を分けています。

  • 未就学児・小学生のお子さん → 小児科にて診療
  • 小学生以上のお子さん → 児童精神科にて診療

当院では上記のように、年齢に応じて診療の入り口を分けています。
これはお子さんの発達の特徴や、考えるべき病態が年齢によって異なるためです。
小児科では、乳幼児期の発達に関するご相談にも対応しており、ことばの遅れやかかわり方の特徴など、早期の段階からご相談が可能です。
乳幼児期においては、発達の遅れや特性がみられる場合でも、さまざまな要因が関係していることがあります。
たとえば、身体的な疾患や内分泌などの全身状態の問題、てんかんなど神経学的な疾患、運動発達の特性(発達性協調運動障害など)も含めて評価することが重要となります。
こうした背景から、未就学児や小学生のお子さんについては、日常的に発達や身体の状態を総合的に診ている小児科が入り口となり、幅広い視点で評価を行っていきます。

一方で、小学校高学年になると、学校生活での適応や対人関係、学習面の課題、家庭環境の影響など、こころの問題や心理社会的な側面がより重要となってきます。
そのため、児童精神科では、学校でのトラブルや不登校、情緒面の問題なども含めて、より専門的な視点から評価と支援を行っていきます。
このように、それぞれの診療科の強みを活かしながら、必要に応じて情報を共有し、チームで検討を行うことで、お子さんにとってより適切な診療につなげていきます。

 

チームによる評価と診断

診察後は、医師だけでなく公認心理師などの専門職も含めて情報を共有し、
チームで検討(ディスカッション)を行いながら、総合的に評価・診断を行っていきます。

発達の特性は一人ひとり異なり、単一の視点だけで判断することは難しいため、
多職種での検討を大切にしています。

 

発達に関する丁寧な評価と支援を大切に

発達に関する問題は、いわゆる発達障害として理解されることが多いです。
代表的なものとして、注意欠如・多動症、自閉スペクトラム症、限局性学習症、チック症などがあります。
ただし、前述のように実際にはその背景にさまざまな要因が関わっていることがあり、 慎重な評価が必要となります。
発達に関する診断は、単に診断名をつけることが目的ではなく
そのお子さんの特性を理解し、日常生活や学校生活での困りごとに対して、 どのような支援が必要かを考えることが重要です。
また、発達障害の診断は決して簡単につくものではありません
「障害」という言葉の持つ意味や影響を踏まえ、医師として責任をもって、十分な診察と評価を重ねたうえで慎重に判断していきます
そのため、1回の診察で診断に至ることは多くなく、 複数回の受診を通して経過をみながら評価を進めていくことが小児・児童精神では一般的です。
当院では、必要に応じて心理検査なども行いながら、 お子さんとご家族にとって適切な支援につなげていくことを目指しています。
さらに、診断はゴールではなくスタートと考えています。
お子さんの生活や学校での様子を踏まえながら、 どのような支援が必要かを保護者の方と一緒に考え、伴走していくことを大切にしています。

 

受診をご希望の方へ

当院の発達診療は予約制となっております。
ご希望の方は、インターネットの予約専用サイトよりご予約をお願いいたします。

初診時には、現在のご様子やこれまでの経過についてお伺いしますので、母子手帳や学校からの資料などがございましたらご持参ください。

今後も、地域の皆さまにとって相談しやすく、専門性の高い医療機関を目指し、丁寧な診療を行ってまいります。

石手内科通信 第2号